健康学

「ドクターによる最新のフレイル予防法と栄養学講座~体験から学ぶ~」(後期Ⅰ)

■講師:福尾 惠介(ふくおけいすけ)
武庫川女子大学
栄養科学研究所 所長

開講日 10/2・16・23・30、11/13・20(予備日 12/4)
時間 14:50~16:10(月)
受講料 9,600円
使用教室 西北404
定員数 20名

講座内容

 フレイルとは、加齢により心身が衰えた状態のことで、健康と要介護の中間に位置します。現在のコロナ禍では、さまざまな制限やストレスが長期間に及んでいるため、高齢者のフレイルへの移行が通常より加速していることが懸念されます。しかし、自覚症状が少ないため、自分ではフレイルに陥っているかについて気づかないことがほとんどです。高齢者のフレイルは、放置すると生活の質を落とすだけでなく、さまざまな合併症も引き起こす危険がありますが、早く適切な対策を行えば元の健常な状態に戻る可能性があります。

 フレイルの診断は、以下のFriedらのフレイル評価基準でなされています。
 ①体重減少 ②主観的疲労感 ③日常生活活動量の減少 ④身体能力(歩行速度)の減弱 ⑤筋力(握力)の低下で、5項目中3項目以上該当するとフレイル、1または2項目だけの場合にはフレイルの前段階であるプレフレイルと判断します。

 本講座では、参加された方の握力や筋肉量などを測定してフレイル評価を行いたいと思います(希望されない方の測定は行いません)。これらの測定によって、お一人お一人がフレイル予防に関してどのような課題があるかを知り、ご自身のこととして身近にフレイル予防法について詳しく学びます。
 また、フレイル予防には、栄養(食事の改善)、身体活動、社会参加の3つの要素が重要ですが、この講座では、栄養面に焦点を当てて学びます。特に、腸内細菌の科学的知識など、最新の知見や事例をもとにやさしく解説します。

●テキスト:
プリントを用いる。