国文学

「『古今和歌集』美の世界ー書を楽しむー(小筆で古今和歌集)」(後期Ⅰ)

■講師:西山 明美〈雅号 藤田朱雀〉(にしやまあけみ〈ふじたすざく〉)
武庫川女子大学 名誉教授
日本書写書道研究所主宰

開講日 10/6・13・20・27、11/10・17、12/1(予備日 12/8・15)
時間 10:45~12:05(金)
受講料 11,200円
使用教室 西北404
定員数 20名

講座内容

 和歌には枕詞、序詞、掛詞、縁語、本歌取りなど多くの修辞技巧が用いられていますが、中でも歌枕は最も高度の技巧です。歌に詠み込む名所を歌枕と云いますが、単に地名をあらわすだけではなく、そこに様々な意味を持たせて和歌に深い意味をもたらしてきました。古昔の人は名所に大変興味を持っていましたが、旅をすることが困難であったので、旅をせずに名所を知るために歌枕を集めた名所歌集をたくさん編纂しました。本講座では中世に崩し字で書かれた写本・名所歌集『歌枕名寄』(細川幽斎筆 永青文庫蔵)を読んでいきます。ゆっくり進みますので、初めての方でも一年もすれば、歌碑や掛け軸の和歌が少しずつ読めるようになります。名所歌集を読みながら古今和歌集や新古今和歌集など和歌の歴史、歌人のあれこれ、和歌にまつわる逸話・説話も学ぶことができます。古来大嘗祭の主基国として選ばれ、多くの歌の残る「備中国(岡山県)」、同じ山陽道の国々(備前、備後、安芸の国など)を終わり、平安時代中期より悠紀国を務めた近江国を読んで行きます。

●テキスト:
プリントを用意します。
●用具用材:
硯・文鎮・水差しは常設しています。小筆(イタチの面相筆)・固形墨・かな用半紙・下敷きをご持参ください。

開講中止