健康学

わかりやすい解説で医師から学ぶ高齢者や災害で多い病気の医学や栄養学の最近知識と健康長寿の秘訣(後期Ⅰ)

■講師:福尾 惠介(ふくおけいすけ)
武庫川女子大学健康科学総合研究所所長

開講日 9/22・29 10/6・20・27 11/10・17(予備日 12/1)
時間 10:45~12:05(月)
受講料 12,600円
使用教室 西北403
定員数 20名

講座内容

 人生100年時代を迎えつつありますが、同時に若い人に頼ることができない自立が必要な時代になりました。高齢者はさまざ
まな病気を持っていますが、病気があっても病気と付き合いながら自立して元気に毎日を送る「健康長寿」をできるだけ長く保
つ必要があります。それにはどのようにすればよいでしょうか?この講座では、病気についての医学や栄養学に関する最新の知
識をご紹介するとともに、健康長寿を保つための秘訣についてお話したいと思います。
例えば、糖尿病では、血糖値やヘモグロビンエーワンシー(HbA1c)の値が正常に近い値になることが最も大切と思われてい
るのではないでしょうか? しかし、高齢者においては、それは誤りであることが最近明らかになっています。つまり、高齢者
では血糖値だけを目標にすると、かえって認知症などの合併症を起こしてその人の健康長寿を阻害することや、筋肉量の低下か
ら転倒や寝たきりになるリスクを高くすることがわかってきました。
本講座では、高齢者に多い病気(がん、糖尿病、心不全、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肝硬変、慢性腎臓病(CKD)、認知症、
感染症など)や災害時に多く起こる病気について、医師の立場から医学や栄養学の正しい知識を毎年アップデートした最新の知
識を加えてやさしく解説します。これらの知識をもとに、病気の予防や病気が悪くならない方法などを身につけていただくとと
もに、災害時に気を付けるポイントや健康長寿の秘訣をぜひ学んでいただきたいと思います。
また、本講座では、コロナ禍で最近増加している高齢者のフレイルについてもお話しし、お一人お一人がフレイルの予防に関
してどのような課題があるかを知る機会にしていただきたいと思います。
是非、多くの方が興味を持ってご参加いただけることを期待しています。

●テキスト:
プリントを用いる