生活文化

茶の湯ー年中行事・ものづくりを通じて(後期)

■講師:木津 宗詮(きづそうせん)
武者小路千家々元教授
一般財団法人卜深庵理事長
京都外国語大学非常勤講師
冷泉家玉緒会会員

開講日 (日程変更更新済み)10/7、10/28、11/11、11/18、12/9(予備日 10/21、11/25、12/2)
時間 10:45~12:05(月)
受講料 8,000円
使用教室 西北403
定員数 25名

講座内容

 日本は周囲を海に囲まれ 、四季の別があり、温暖湿潤な気候風土に恵まれた国です。この環境の中で日本人は独自の文化を育んできました。人間も自然の一部とする自然観を持ち、繊細な季節の変化を取り入れた日本文化が生まれました。また近隣の中国大陸や朝鮮半島から、明治以降は欧米からの文化を受け入れ、それらを自家薬篭中の物とし、日本人に適した形にしてきました。
 その文化は千有余年にわたり京都を中心として展開され、天皇を中心に貴族が「雅」という美意識を形成しました。さらに禅の影響を受け、「幽玄」「侘び」などの町衆の美意識までをも複合的に育んだのです。それらが「衣食住」全般を洗練させて今日の日本の伝統文化となっています。
 その中の一つが茶の湯です。茶の湯は「侘び」を根幹とし、衣食住全般を洗練させた生活文化です。茶の湯は他者との協調性を重んじ、相手のことを思いやり、細かいところにまで配慮が行き届いたもてなしです。
 本講座では、そうした現在に生き続ける茶の湯や年中行事、伝統的なものづくりなどについて具体的な例とともにご紹介していきます。
 また簡単な小茶会で四季折々の京菓子を賞味しながらお茶をお召し上がりいただき、座談会形式で茶の湯と伝統文化について共に深め、ご一緒に向上していきたいと願っております。

●茶菓代:
1回につき1,000円を講座時に講師が徴収いたします。