国文学

「万葉集を読む」(前期)

■講師:樋口 百合子〈久禮〉(ひぐちゆりこ)
奈良女子大学古代学・聖地学研究センター協力研究員
博士(文学・奈良女子大学)

開講日 4/18・25、5/2・9・16・23・30、6/6・13・20・27、7/4(予備日 7/11・25)
時間 13:00~14:20(月)
受講料 19,200円(12回)
使用教室 鳴松会館2階
定員数 25名

講座内容

 「令和」の典拠として注目された、『万葉集』は全20巻、4500首以上の歌が収められ、作者も天皇・皇族から名もなき民衆まで幅広い階層にわたっています。本講座では家持歌日記(巻17~20)という大きな主題を終え、ほっとしたところで、優しい歌の多い巻七を読んでいます。巻七は「天の海に雲の波立地月の舟星の林に漕ぎ隠る見ゆ」(柿本朝臣人麻呂歌集出)という、現代小説の題にもなった歌に始まり、短歌(324首)、旋頭歌(26首)の350首が収められています。長歌は一首もありません。また雑歌、譬喩歌、挽歌の部立に分類され、更にその中で「天を詠む、月を詠む…」や「衣に寄する、弓に寄する…」と細かく分類されています。それは平安期から盛んに編纂された類題歌集の萌芽をなすものと言えるでしょう。さらに巻七は作者も作歌事情も記されていないので、時代背景や作者の個性に影響されることなく、自由に想像を膨らませ読むことができます。どこかで目にした歌や耳にした歌も出てきます。楽しく読んで行きましょう。

●テキスト:
「万葉集 本文篇」(塙書房 佐竹昭宏・木下正俊・小島寛之編)2,100円(各自ネットや書店でお求めください)