国文学
古文書で読む和歌の世界ー楽しく写本をよむ(後期Ⅱ)
■講師:樋口 百合子(ひぐちゆりこ)
奈良女子大学古代学・聖地学研究センター協力研究員
博士(文学・奈良女子大学)
開講日 | 1/14・21・28、2/4・18、3/4(予備日 3/11) |
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時間 | 13:00~14:20(火) |
受講料 | 9,600円 |
使用教室 | IR-301 |
定員数 | 20名 |
講座内容
和歌には枕詞、序詞、掛詞、縁語、本歌取りなど多くの修辞技巧が用いられていますが、中でも歌枕は最も高度の技巧です。歌に詠み込む名所を歌枕と云いますが、単に地名をあらわすだけではなく、そこに様々な意味を持たせて和歌に深い意味をもたらしてきました。古昔の人は名所に大変興味を持っていましたが、旅をすることが困難であったので、旅をせずに名所を知るために歌枕を集めた名所歌集をたくさん編纂しました。本講座では中世に崩し字で書かれた写本・名所歌集『歌枕名寄』(細川幽斎筆 永青文庫蔵)を読んでいきます。ゆっくり進みますので、初めての方でも一年もすれば、歌碑や掛け軸の和歌が少しずつ読めるようになります。名所歌集を読みながら古今和歌集や新古今和歌集など和歌の歴史、歌人のあれこれ、和歌にまつわる逸話・説話も学ぶことができます。古来大嘗祭の主基国として選ばれ、多くの歌の残る「備中国(岡山県)」、同じ山陽道の国々(備前、備後、安芸の国など)を終わり、平安時代中期より悠紀国を務めた近江国を読んでいます。
- ●テキスト:
- プリントを用意します。
副読本 『字典かな 写本をよむ楽しみ』笠間書院 780円(税別)
必要な方は講座に残部少々ありますのでお申し出下さい。
他にテキスト代として前・後期(Ⅰ・Ⅱ)各1000円を初回に徴収します。